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日本刀と演舞

日本刀と演舞

演舞にとっても重要なのは、本刀を持って行う鍛錬はすなわち心の鍛錬である、と言うイメージを第一において練習を行わなければなんにも意味はないということを分かっておく必要があるのです。そもそも、現代における居合道というのは、一般的に言われる剣道や柔道などの有名な武術と同じように、時代を経て伝承され師匠から弟子へと継承されたことで発展してきた武道のひとつといえます。現代になって後から理由付けをされたような日の浅い武道ではなく、剣術としての日本刀をもちいた居合道や武士道というものは、千年近くの歴史があるものでありその歴史を感じながら刀を購入し、鍛錬をすることが求められるわけです。居合道は一般的に言えば演舞ともいわれることもおおい「型」を行うことで、仮想の相手を想定し、自分で訓練を行うのですが、この一連の行程は空手の修行ともよく似ているという風に言われることがあると聞いたことがあります。空手も、組手という相手と一対一で対決する形式のものもあれば、型という演舞型の種目もあり、どちらも重要であるとされているのです。相手に向かっていくというよりかは仮想の相手を想定し、それに対し、自分自身はどう対応し、どのように「いなして」、どう攻めることができるのかということが重要になってきており、まさに居合道もこれと同じ動作をすることになるわけです。居合道の場合は、特に、こちらに向かってくるいわゆる敵に対して、刀をどのように使って相手の攻撃を封じるのか、ということがメインで重きを置かれているのです。これを合理的に型という形でパターン練習に収めたのが、皆さんが最初に練習することになる「型」なのだということをよく理解しておく必要がありますね。