日本刀には他の武器同様、手で持つため作られた部分があり、それは柄と呼ばれています。ほとんどの場合、柄は内部に木製の芯を収めています。
また、柄はその実用性だけでなく、美術的な価値も認められるようになっていきました。
柄は鞘師と呼ばれる職業の方々が作った木地に、鮫皮という、名前はサメっぽいけど実際はエイの皮という、ややこしいものを着けるというのが一般的な構造です。
鮫皮には大きな粒があり、これが柄の装飾性に非常に貢献しています。つまり、この大きな粒をどのように魅せるかが、職人の腕の見せどころというわけです。
柄には様々な種類があり、使用目的によっても異なります。太刀専用の太刀柄、糸巻柄・蛇腹組や糸巻柄・常組、儀礼用に作られた粒だらけの出鮫柄など、本当に様々です。
そのため、それぞれが美術的な価値を持っていると言えるのです。